《人気献立レシピ》
「お茶漬け お泊まり保育風」
お茶漬けと言いますと、普通はお茶漬けの素をごはんにふりかけてお湯を注ぐのが一般的です。ここで紹介するのは完全手作りのお茶漬けで、平成22年度お泊まり保育の朝食で提供した献立です。お泊まり保育の朝食では、毎年献立で頭を悩ませていました。子どもたちは、朝食では意外と食が細いんです。21年度では朝カレー、以前ではパンやおにぎりなどいろいろと工夫しましたが、このお茶漬けの反応の良さは今までに無かったほど。当日のとおりのレシピを若干アレンジして紹介しますので、子どもたちの「また食べたい!」に応えてあげて下さい。ちなみにこのレシピは園長が100%作っていますので、気になる点は園長まで...

〈材料〉だし2リットル分
花かつお‥‥‥100g

だし昆布‥‥‥約20g
 ↑羅臼、利尻こんぶなど
鮭茶漬け‥‥大ビン1
 ↑加島屋製
切り海苔‥‥適宜
 ↑焼き海苔を切る
いりごま‥‥‥少々

しょう油‥‥‥少々

粗塩‥‥‥‥‥少々

お好みで、焼きたらこ、明太子、梅干、三つ葉、わさび等々
〈作り方〉
1.昆布は表面のゴミなどを取り除くだけで絶対に水洗いせずに使用する。鍋に水2リットルと昆布を入れて、30分ほど休ませる。この時、井戸水(飲用可能な)や、いわゆるおいしい水を使用すると浸透もよくダシもよく出ます。
2.昆布が大きく戻った頃、鍋を弱火にかける。ゆっくりじっくりと旨味を出して下さい。鍋から離れず、絶対に沸騰させないことです。沸騰すると、昆布の磯臭さが出てしまいますので、十分にご注意下さい。沸騰寸前で、昆布を鍋から取り出します(昆布は捨てないで下さい)。
3.昆布を取り出したら、花かつお全量を一気に入れて中火にかけます。これも目を離さずに沸騰寸前で火を止めます。火を止めたらザルにリードクッキングペーパーを敷いて、かつおダシを濾します(このカツオも捨てないで下さい)。
4.濾したダシは再び鍋に戻して、塩としょう油(色の付きにくい薄口がよい)で味付けします。昆布の旨味と強烈なカツオの香りとほのかな酸味が食欲をそそります。また、後で鮭茶漬けからも塩気が出ますので、味付けは極薄く。香りで食べるお茶漬けに仕上げます。
5.いよいよ大きめの器にご飯を上品に盛りつけます。ご飯の上には加島屋の鮭茶漬けを真ん中にたっぷりのせて、切り海苔を散らします。煎り胡麻をぱらぱらっとしたら、いよいよ仕上げにだし汁をたっぷりかけましょう。大人はわさびでツーンと味わって下さい。

※調理のポイント
出し汁はゆっくり時間をかけて作りましょう。お茶漬けは、実はスローフードなのです。そして、顆粒ダシなどは使用せずに本物のダシを味わって下さい。化学調味料やかつお風味香料などの混入のない本当のダシで作ったお茶漬けは、子どもたちにもとても好評でした。是非、ご家庭でも味わってみて下さい。トッピングはお好みで...
☆昆布とカツオの利用法
昆布もカツオももう一度煮ることで、二番ダシが取れます。二番ダシはみそ汁などに向いていますので、もったいないので捨てずに利用して下さい。また個々の利用法としては、昆布は細く切って酢みそ(砂糖入)と和えて酒の肴に、カツオはから煎りしてから、ダシ醤油、砂糖で味付けしていりゴマと和えてふりかけにと、工夫しだいで利用法はたくさんあります。出汁ガラも捨てずに食べましょう。特に昆布は健康にとても良いです。